【2018年12月号特集】今なら間に合う医学部受験直前対策<私大編>

私立大学医学部受験対策 12月からやるべきこと
センター試験は苦手分野を克服。一般入試は基礎固めから演習へ

いよいよ今年も残すところあと1ケ月。受験生は追い込みをかけている時期だろう。医学部専門の大手予備校に、12月から始めるセンター試験対策と、一般入試対策について聞いた。

センター試験への準備

 戦陣となるセンター試験は、2019年度は曜日の関係で例年より後ろにずれ、1月19日(地理歴史・公民・国語・外国語)と、20日(理科①・数学①・理科②・数学②)に行われる。最近では私立でもセンター試験を導入する大学が増え、来年度は17大学で実施する。なかには国際医療福祉大学、順天堂大学、関西医科大学のように5教科7科目と国立並みの科目を課す大学もあるが、私立を専願するなら3教科5科目の大学を併願すると負荷が少ない。国語も加えて4教科6科目の大学もある。国語は、「近代以降の文章」(いわゆる現代文)のみを範囲としている大学も多いが、古典を含めた範囲だと対策が必要になってくるので要注意だ。なかには帝京大のように英語が必須で、数学、理科、国語から2科目選択という大学もある。
 メディカルラボの山本雄三氏は、センター入試の対策について次のように話す。
「基礎をしっかりと固めて、抜けを作らないこと。基礎的な問題が多いだけに、抜けがあると点数差が開く恐れがあります。ただし一般入試も迫っており、その対策もおろそかにはできません。一般入試でも基礎固めは必要ですから、両試験を睨みながら抜けをなくし、苦手分野の克服に臨みましょう」
メビオ運営責任者、高橋元氏は言う。
「来年はセンター入試の日程が遅いので、終わったらすぐ一般入試が始まります。センター試験利用入試に比べ募集人員が多い一般入試を柱に添えるべきで、センター試験対策に注力するのは本末転倒。本校では、余裕のある生徒にセンター試験利用入試との併願を勧めています。ぎりぎりラインの生徒は、センター対策に気を取られて共倒れになってしまう恐れがある」
 センター試験を利用するのであれば形式に慣れるため、一度は過去問に当たっておいた方がいいだろう。合格ラインは85~90%と水準が高いので、一般入試の併願として捉えておいた方が安全だ。募集人数は10人前後と少ないが、例年4~5倍の合格者を出している。

一般入試の対策

 一般入試対策も、苦手分野をつぶして基礎の抜けがないようにする。
「入試問題は、教科書の終わりの方から出されるケースが多い。学校の進度によっては教科書を終えないまま未履修に終わってしまうこともあるので、独学でしっかりと押さえておきましょう。数学ならば数Ⅲの微分・積分、理科は物理なら電気と磁気や原子、化学なら有機化合物や高分子化学、生物は生物の進化と系統などが頻出されています」(山本氏)
 この時期は、応用問題への取り組みも始めたい。
「基礎を終えたら、各大学に通底する応用問題を解けるようにしておいたほうがいい。どの大学にも通用する、汎用的な応用力もある程度は必要です」(メビオ・高橋氏)
 全体的な対策を一通り終えたら、志望校別の対策に着手したい。余裕があれば、過去問にもあたっておこう。この時期は点数を取るよりも、志望校の出題形式に慣れることが重要だ。大学別の対策講座を設けている予備校もある。内部生でなくても受講できる予備校もあるので、確認してみよう。
 面接や小論文は、志望校の形式に沿ったやり方で練習する。面接時のふるまいや挨拶の仕方などは、予備校や学校の先生など必ず社会人の大人にチェックしてもらうこと。
「願書も合否を分ける大切な要素です。補欠の繰り上がり合格を出すときには、願書に添付されている書類が元になることも多い。12月中に準備しておきましょう」(メビオ・高橋氏)
 願書や志望動機書の内容は面接で質問されることも多いので、きちんと自分で書くこと。まずは、なぜ医師になりたいか、願書提出先大学の志望動機、大学でどういう勉強をしたいかなどを箇条書きで書き出しておこう。

本番までにやるべきこと

 12月までに決めたいのが、出願スケジュールだ。私立大医学部の入試は煩雑で、しかも入試日程や入試科目の変更などで受験者の動向が変わるため、戦略が必要だ。遠方での受験なら、移動時間や宿泊も加味したスケジュールを立てなければならない。受験生や保護者だけでは難しいので、予備校に相談して一緒に作成した方がいいだろう。
 かつて、入試日と人気アーティストのコンサートが重なり、ホテルが取れないという事態が起きたことがあった。遠方での入試なら12月半ばまでにはホテルを押さえておこう。
 体調管理もしっかりと行いたい。インフルエンザの予防接種は常識だが、手洗い、うがいを習慣にし、人混みのなかへ行くときにはマスク着用も忘れずに。夜型の人は徐々に朝型に慣らしていこう。
 
 合格を目指して、日々机に向かう受験生に山本氏とメビオ高橋氏がエールを送る。
「模擬試験で悪い点を取っていても忘れましょう。受験生は最後の最後まで伸びる。他の人のことは気にしないで、自分を信じてがんばって」(山本氏)
「前期で失敗しても、後期までモチベーションを保って勉強を続けましょう。万が一失敗して浪人することになっても、ぎりぎりまでがんばった生徒はスタートが早い。最後まであきらめずに努力を続けてほしい」(メビオ・高橋氏)

医学部受験 私大特集 合格者体験談①

金子舞菜美(かねこまなみ)さん

北里大学医学部1年
2018年合格・現役
メディカル ラボ卒業

学校の成績・活動を評価され指定校推薦で合格

Q:医学部を目指した動機は。
A:父が脳外科医だったのですが、私自身は医師になるつもりはありませんでした。高2生の夏、父が事故に遭い救急車に同乗し病院へ。そばにいながら何もできない自分をふがいなく感じ、その時初めて医師になろうと決心しました。

Q:いつごろから、どのような勉強を始めたのか。
A:中1から部活で柔道を続けており、文化祭や体育祭の実行委員なども務めて勉強は二の次。学校の授業はしっかり受けて定期テストでは良い点数を取っていたのですが、医学部入試にはおぼつかない学力でした。高校に医学部の指定校推薦枠があったので、その枠を志望しました。柔道部の先輩が北里大学へ進学していて、いろいろ話を聞き北里大学に決めました。

Q:予備校をメディカルラボに決めた理由は。
A:柔道部の練習で忙しかったので、予備校選びは、母が説明会にいくつか参加してくれました。自習室が整っているなど環境が良く、どの時期にどんなことをやれば合格できるのか、きちんとビジョンを示してくれたことが決め手になりました。

Q:試験に向けて、どのくらい勉強した?
A予備校の授業は数学、英語、理科とそれぞれ週に3日。夕方に授業が終わるのですが、自習室が閉まる夜の10時まで勉強していましたね。休日は朝9時から夜10時まで自習室にこもって勉強し、高3の4月にはE判定だったマーク模試が、夏休みにはB判定までアップしました。幸い理系クラスで10位以内に入っていて、勉強以外でのクラブ活動、委員会活動も認めていただいたようで、なんとか指定校推薦を受けることができました。
 学科試験は基礎的な問題が出題されるので、知識が抜けた所を作らないようにしました。学科のほかに集団面接と個人面接、小論文があり、予備校でしっかり対策してもらいました。小論文は基本的な書き方のルールを教わり、課題を家でやり、授業で添削してもらいました。時には不安にかられることもありましたが、予備校の先生から「大丈夫」と励ましてもらい、自信を持って試験に臨むことができました。

Q:本番の試験について。
A:試験は11月半ばに行われました。苦手な数学で思うように点数を取れませんでしたが、得意の英語でカバーしました。柔道部では女子は私一人で高2年の時に主将を務めていたので、面接試験でその話をしたら、面接官の受けもいいような気がしました。

Q:合格の原動力になったのは何?
A:指定校推薦だったので学校の成績を維持できたこと、勉強以外の活動が評価されたこと、予備校の先生とスタッフが志望校に最適な勉強のプログラムを組んでくれ、励ましてくれたことが奏功したからだと思います。

医学部受験 私大特集 合格者体験談②

西岡杜洋(にしおかもりひろ)さん

近畿大学医学部1年
2018年合格・一浪
メビオ卒業
※兵庫医科大学も合格

最後まであきらめずに、志望校に合格

Q:医学部を目指した動機は。
A:父が開業医をしており、自然と将来の仕事として意識していました。高1生の時、一日医師体験で実際に医師の働く姿を見て、医学部進学を決めました。

Q:現役時代はどれくらい勉強した?
A:高2までの成績は学年でほぼ真ん中。医学部への道のりは遠く、高3から気持ちを入れ替え地元の予備校に通ってひたすら勉強しました。日常生活に必要な時間以外はほぼ勉強漬けで、「これくらい勉強したから大丈夫だろう」と入試に臨んだのですが、現役の時には1校も合格できませんでした。
 今考えると成績が足りなかったので不安を感じ、あれこれ手を出したが消化しきれず、中途半端に終わってしまったのが敗因だと思います。

Q:予備校をメビオに選んだ理由は。
A:高校の先生からのお薦めでした。メビオに入会と同時に大阪の寮に入りました。授業は週に6日間、朝9時から夕方5時までですが、自習室が閉まる夜10時まで勉強しました。英語は得意だったのですが、数学が苦手。メビオの谷島先生は優しい先生で、基礎的な質問でも、わかるまでていねいに説明してくれました。

Q:浪人生活の支えになったのは?
A:クラスメートです。6人だけの少人数制だったので、みんな仲が良く、同じ志を持つ同志として励まし合いました。休日の夕方はみんなで外食しながらおしゃべりをしましたが、それが息抜きになっていましたね。現役の頃は、長時間勉強しても効率は上がっていなかったが、浪人時代にオンとオフの切り替えができるようになりました。また予備校にはAL(アシスタントレディ)がいて、体調を崩したときや、困った事が起きた時には相談に乗ってくれました。

Q:本番試験について。
A:第一志望の近畿大学は、前期試験で落ちて後期試験で合格しました。予備校の先生から、「入試は波がある。これだけ勉強したんだから、絶対自分に合う波が来る」と言われて、前期が不合格でもあきらめず、後期までがんばることができたのがよかったと思います。

Q:どんな医師になりたい?
A:地域医療に携わっている父親の背中を見て育ったので、自分も幅広い知識を持った総合診療医になって、地域医療の拠点となれるような医師になりたいと思います。

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